タイトルは未定

メンタルヘルス・マネジメント検定の備忘メモ(現在一部改修中)

統合失調症

統合失調症について(簡単に)。

 

統合失調症とは

統合失調症は、幻覚、妄想、興奮、意欲障害、思考障害、睡眠障害などが症状として挙げられますが、本人が病気であることを自覚しない(病識がない)ことが多いです。罹患率は100人に1人(1%)とのこと、決して珍しい病気ではありません。*1

 

症状

症状の出方に3つのタイプがあり、妄想や幻想が主体の「妄想型」、思考がまとまらず感情や意欲の障害が主体の「解体型」、興奮と昏迷が主体の「緊張型」に分けられます。*2

 

経過

この病気は4つのステージで経過していくとされています。

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統合失調症の経過4ステップ(ヤンセンファーマ株式会社 統合失調症ナビ*3より)
  1. 前兆期:発症の前触れ。不眠、物音や光に敏感になる、焦りなど。
  2. 急性期:不安、緊張感、敏感さが極度に強まり、幻覚、妄想、興奮などの統合失調症特有の陽性症状が出る。周囲とのコミュニケーションがうまく取れなくなる。
  3. 休息期:感情の平板化、意欲の低下(陰性症状)。いつも寝ていたり、引きこもったりする。
  4. 回復期:徐々に症状がおさまり、無気力からも回復していく。ただ、認知機能障害が出る場合もある。

 

治療、予後

近年、副作用の少ない向精神薬の使用が可能となり、日常生活や社会生活に支障がでることは少なくなっているそうです。また、リハビリテーションプログラムの充実などによって自立した社会生活を送れることがより可能になっています。

統合失調症発症後20〜30年の長期にわたる経過を調査した研究によると、回復または社会的治癒に至る群は20〜30%、軽症群および中等症群(症状はあるが社会生活に支障をきたさない程度)がそれぞれ25〜30%、重症群が15〜25%との結果が出たそうです。つまり、統合地失調症を発症した人の45〜60%は社会参加を問題なく営んでいると考えられます。