ハードアプローチ & ソフトアプローチ(組織レベルの改善)
企業組織レベルでの職場環境改善について。
組織を構成する3つの側面
組織(企業)に関する研究や分析はいろいろとなされていますが、その一つに、組織を「構造」「過程」「文化・風土」の3つの側面に分ける考え方があります。*1
組織構造
「組織構造」とは、組織のハード面、つまり
- 部門化の程度
- 管理階層数
- 権限・地位関係(分業の関係様式)
- 仕事の進め方
- 社内手続き
- 社内制度・規則・ルール(評価制度、就業規則など)
組織過程
「組織過程」は、組織が運営・活動するプロセスで、社員同士の相互作用のプロセスとも言い換えられます。
- コミュニケーション
- 意思決定
- リーダーシップ
- コンフリクト解消
組織文化・組織風土
「組織風土・文化」は、少しわかりづらいのですが、組織「風土」が土壌のようにあり、その上である一定期間以上活動を続けてきた社員に根付く行動や考えが組織「文化」といったところでしょうか。
組織風土
- 社風
- 職場の雰囲気
- 共有化された組織全体に関する主観的な特性
組織文化
- 共有された信念、価値観、規範の集合体
- 共有されたものの見方、考え方、パラダイム
ハードアプローチ&ソフトアプローチ
組織レベルの改善において、
「組織構造」をメインにアプローチすることをハードアプローチ、
「組織過程」や「組織文化・風土」に主にアプローチすることをソフトアプローチ
と言います。
どちらかが良いとかそういったことはなく、組織を変えたい時には、どちらからのアプローチも重要で、両輪で実施していくことが効果的とされています。